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【質問】新作が売れない・・・。本当に作品の内容(質)が悪かったのでしょうか?

答え単純に判断せず、いくつかのフェーズに切り分けて考えてみよう。

目次

できのよくない作品だったから・・・と自分を責めて落ち込む前に

作品のクオリティが悪かったから、売れなかったんだ!というように僕もよく考えました。それで悪いことに自分を責めてしまうんですよね・・・。自己否定、売れないと作品全体がつまらなかったんだ、クオリティが低かったんだ、と・・・。

でもそうでしょうか?確かにクオリティの問題もありますが、そのためには作品が十分に読者に届き、見てもらい、評価されるというフェーズに入っていないといけません。

また過去作をだしているなら、その作風との違いなども考慮する必要があります。あるいはサンプルや表紙の見せ方も関係している。

・・・このように一言で「売れない」という現象をみても複数の要因が絡まっています。そこでまずは、その要因を詳しく分析するために、問題を切り分けてみるというのが有効かなと思います。

ひとつひとつ見ていきましょう。

4つのプロセスに分解して、振り返る

①そも、作品ページを見られていない
→作品ページへのアクセス自体が少ない状態ですね。

原因としては、

  • フォロワーや固定客が少ない
  • 新着一覧で埋もれた
  • 告知回数が少ない
  • SNSやブログから誘導できていない
  • ジャンルやタグの検索需要が小さい
  • 発売日が競合(大手)作品と重なった

などが考えられます。

この場合、問題は作品内容(クオリティ)というより、認知不足が主たる原因ですね。

② 商品ページは見られているが、クリックされない

販売サイトの一覧には表示されているものの、作品ページを開いてもらえない状態です。

原因としては、

  • サムネイルが弱い
  • タイトルから内容が分からない
  • 類似作品の中で目立っていない
  • 性癖や魅力が一目で伝わらない
  • 表紙が暗い、情報量が多い、文字が小さい

などです。

ここでは、一覧画面からお客さんの目にとまる、一目でインパクトがある作品を作ることが求められていきます。中身にはいるのはまだ早い。

③作品ページ内は見られているが、購入されない

ページへのアクセスはあるのに、販売数が伸びない場合です。

原因としては、

  • サンプルで魅力が伝わっていない
  • 価格とボリュームが釣り合って見えない
  • 説明文が分かりにくい
  • 差分や収録内容が把握しにくい
  • 欲しいシーンがあるか分からない
  • シリーズ物で、途中から入りにくい

などがあります。

この段階では、商品ページの改善余地が大きいです。

④購入はされるが、その後伸びない

初動はあるものの、数日後から止まるケースです。

考えられる原因は、

  • 固定客だけが購入して新規層に広がっていない
  • レビューや評価が増えていない
  • 発売後の告知をしていない
  • セール終了後に価格の魅力が弱くなった
  • 作品の口コミ性が弱い
  • シリーズ作品の場合、その入口が分かりにくい

などです。

ここでは、初動と累計売り上げを分けて考える必要がありますね。

売れない原因ー7つの要因

1.ジャンル、属性の需要が少ない・・・

どれだけ精魂込めて作っても、需要の少ないジャンル・属性であると、相対的に売上は落ちます。ただ、「描いていけない」ということではありません。

「どういう目的で作業するか」という、その狙いが大事になります。

・好きなものを好きなように描く作品
・売れ筋を狙って、実験的に描いてみる作品
・それら二つをミックスした、ハイブリッドな作品

など、作品ごとに狙いを明確にしていくとよいでしょう。

2.表紙とタイトルで作品の魅力が伝わっていない・・・

DL同人では、作品の第一印象がかなり重要です。

表紙を見るだけで、

  • どんなヒロインなのか
  • どんな関係性なのか
  • どんなプレイが中心なのか
  • 明るい作品か、ハードな作品か
  • 漫画かCG集か

が伝わる必要があります。

タイトルも、抽象的すぎると内容が分かりません。

僕の場合は、以前は「ヒーロー@ハーレム2」とだけ描き、タイトル内容が何を意味しているのかどんな内容なのかわからないというご指摘を、マシュマロやnoteのコメントで複数いただきました。
そこで『ヒーロー@ハーレム2〜たっぷりキスして、胸で、口で、膣内で・・・。汗だく濃厚セックス〜』に変えたところ、売り上げの方は改善が見られました。

タイトルだけで伸びたのか、セール入れたからかはわかりませんが、視認性、題を見て内容がわかりやすくなったと思います。

3.サンプルが弱い・・・

購入者がサンプルで確認したいのは、

  • 作画の安定感
  • 本編の雰囲気
  • ヒロインの魅力
  • エロシーンの濃密さ
  • 自分の好みに合うか

です。

漫画なら導入だけで終わらず、作品の魅力が分かる場面も見せる必要があります。

CG集なら、基本CGの種類や差分の幅が伝わる構成にします。

僕の場合は、基本CG4枚の作品ならば、すべてをサンプルで見せます。
その後、体験版にて1つの基本CGに対して、20枚ほどの差分も見せていきます。

これなら作品の雰囲気も、差分の様子ーぼくのCGは文字差分がかなり豊富なので、その様子も一目瞭然に知っていただけると思います。
このCG集は僕の作品の中では、価格が安いのもあり一番本数がでています。またシリーズのとっかかりとして220円(セールで110円)で入口として最適で、この作品だけが毎日のようにポツポツ出ているということも多々あります。

こういう作り方もある、ということですね。

4.価格と中身のバランスが悪い・・・

価格が高いこと自体が問題なのではなく、購入者から高く見えることが問題です。

例えば、

  • ページ数が分かりにくい
  • 基本CGと差分の内訳が不明
  • 同価格帯の作品より内容が少なく見える
  • シリーズ作品なのに単体で楽しめるか分からない

場合、購入をためらわれます。

逆に、安すぎる価格にも、

  • 内容が薄そう
  • 品質に不安がある
  • 後回しでよさそう

と思われる可能性があります。

価格だけでなく、商品説明による価値の見せ方も重要です。
僕の場合、たとえば一番数が出ているCG集については、220円で差分枚数140枚というボリュームです。そこはかなり枚数が多いので、強調する形で説明文に描いていますし、サンプルにもはっきりと書いてあります。

そういうアベレージから見てかなり多く書いた場合は、強調ポイントとして、必ずサンプルに描きます。また総枚数の画像をスクショして、大きく文字も入れて強調し、サンプルに封入するとインパクトがあり、購入してくれる比率も高まるでしょう。

5.告知不足・・・

販売サイトへ登録しただけでは、必ずしも十分に見つけてもらえません。いまはSNSがあるので、X、ブルスカ、Youtube、ブログなどを総動員して宣伝しましょう。

告知には、

  • 予告開始
  • 発売日前
  • 発売当日
  • 発売数日後
  • セール終了前

など複数の機会があります。

僕の話ですが、Xのほうを育成して、それまでは3000インプレ、30いいねぐらいだったのが、プレミアム登録をし、頻繁に宣伝アカとして育成した結果、「5万インプレ、1000いいね」ぐらいまで作品宣伝ポストを伸ばせました。またそこから経由だと思われる作品購入も複数ありました。

いまは凍結してしましましたが、そういう努力をしているのとしていないのでは結果はまったく違います。いまはSNSが営業・広報をしてくれます。Xに凍結リスクがあって嫌ならば、ブルスカでもいいと思います。けっこうブログの更新通知や作品紹介、過去作ポストに関しては反応がある印象です。

本気を出していきましょう。

6.既存シリーズファンと、新作の方向性がズレている・・・

前作までの読者が求めていた要素と、新作の内容が大きく違う場合。

例えば、

  • 純愛中心だったのに急にハード路線になった
  • 巨乳作品を期待されていたのに別属性へ移った
  • 漫画中心だったのにゲームを出した
  • 明るい作品から暗い・重い作品に変わった

などです。

これは作品の良し悪しではなく、読者との期待のずれです。

新しい方向へ挑戦する場合は、別シリーズ化したり、事前に方向性を伝えたりするとよいでしょう。

僕も年末に読み切り作品を予定していますが、できるかぎりシリーズものである「ヒーロー@ハーレム」からズラさないように、爆乳、ラブラブ、痴女、むっちりとかそのへんの属性は変えないようにしていきます。

7.単純に「売れなかった。。。」と判断する時期が早い

発売初日に売れないと不安になりますが、DL同人は後から売れる場合もあります。

  • セールで再浮上する
  • 総集編をきっかけに、シリーズが読まれる
  • 検索やランキングから少しずつ売れる
  • SNS投稿が後から伸びる

ことがあります。

そのため、

初動が弱いことと、作品が最終的に失敗することは同じではない

といえます。とくに15年ぶりに描いた渾身の一作『ヒーロー2』は、初月20部しか売れませんでした。でもセールなどを併用する、タイトルを変える、体験版を同梱するなどをした結果、1年で140ほどでています。約86%が初動以外で売れているんです。

だから初月だけで判断するのは早計過ぎます。

新作をたくさん出していけば、それにつれてシリーズものなら過去作も売れていく。たくさん売れている方は、概して作品数が多いです。

それはそういうDL同人という市場に特有のストックビジネス的な側面があるからだと思います。

まとめ

以上、みてきたように、売れないと言っても、さまざまな要因があります。

だから新作が売れない原因を、すぐに「作品の質が低かったから」と決めつける必要はないです。

作品が見られていないのか、表紙で選ばれていないのか、商品ページで購入をためらわれているのか。それぞれ原因も改善方法も異なります。

大切なのは「感情的に作品全体を否定する」のではなく、販売までの流れを分解して考えることです。原因を一つずつ検証できれば、売れなかった新作も、次の作品を改善するための「貴重なデータ資料」になります。

まずは「結果は結果としてうけとめ」つつも、どこが悪かったかを切り分けて考え、「次は改善して必ず売上を伸ばしてやる・・・!」と課題を持って取り組むことが、長期的に伸ばしていく際に大事だと思っています。

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