
苦しかった時の話をしようか
今回は素で、といってもいつも率直に話をしていますが、ブログを書いている根っこの動機みたいなものについて話をします。
ぼくは絵描きなので、絵をメインに描いていますが、一時期苦しかった時期が長く続いたことがありました。胸のあたりがいつもムカムカするのです。歯ぎしりも強くなっていた。ストレスだろうと思いますが、加齢にともない年齢だけは高くなっていくのに、収入のメドがたたず、行く先もハッキリ定まらない。いや収入よりも、自分の将来が定まらない・・・・。ブラブラして定職にも就かず、性欲だけは持て余していたので現実面で女性に声をかけたりもしていましたが、真っ当につきあうというよりもただ肉体関係を結びたいだけ・・・。そんな季節の中で、窓の外側の季節だけが行き過ぎていき、時間だけがぼくを追い越していきました。
それでも幼い頃に見たジャンプのマンガやエロマンガに対する憧れ・・・・憧憬、夢みたいなもの・・・それを夢見ていた憧れていた時間をどうしても思い切れず、「絵を描かねば・・・!」とズッと思っていたのです。でもそういうふうにして絵に対する気持ち、悶々とした鬱屈とした気持ちは今よりズッと強かったですが、作画時間はいまよりズッと少なかった。それよりもモヤモヤし、ムカムカし、自己否定し、「あの人と比べておれは(ぼくは)・・・」と歯ぎしりするような思い・・・。それが二重にも三重にも絡まって、結局ムダの多い、迷った生活面を送っていました。送らざるを得なかった。
よく覚えているのは、車に乗って、中古屋(ブックオフとか万代書店とか)を回り、中古品(ゲーム、本、DVDなど)を100円~500円くらい高く売れる店を探してさまよう・・・。そんなことをやっていました。ほんの微々たる価格なのです。でもその値段、中古品を一円でも高く売る、そして中古品のゲームや本、マンガや攻略本を少しでも安く買う・・・。あそこのブックオフは500円だった。でも万代書店は250円で買えた!とか。わずか250円の差で、いまとなればどっちでもいいのですが、それを真剣に、マジになってやっていた・・・。そういう時期がありました。
ガソリン代を使い、車を使って、あてどもなく2次元のエンタメ界隈をさまよう・・・・。当時の心境を書いていて痛いほど思い出します。いまではメルカリがあるので家から一歩もでなくても、あるいは買い物ついでにポストから配送し、高い収益を得ることができる。状況が変わるといともかんたんに乗り越えられることが、当時はとんとできなかった・・・。そういう時期がありました。
いまも同じような状況下におかれると、痛々しいその心持ちが蘇ってくるので、忘れられないのです。よく覚えている。なのでそこからどうやって脱出したのか、どうやってその血の池地獄のような苦しみの迷宮から抜け出て、いま現在のような忙しいけれども創作に打ち込める環境へと移り変わることができたのか・・・。
今回述べたいのは“そこ”です。
絵よりも「言語」~ことばの重み~
どうすれば苦しみから脱することができるのか?
ぼくの弱みは、イメージ先行で、自分で自分の苦悩を軽く扱っているところでした。つまり自分の苦悩を重要視して、それを冷静に一つ一つみつめていけばよかったのです。でも、言語で語れていなかった。
さいきん「書く瞑想」の素晴らしさについてYoutubeで語りました。
わかりやすいところでは、ぼくは仏教が好きなので紐づけますが、一番きいたのはこれですかね。
いま、この文章を読んで共感する方の悩みは、多分職がないことでも、絵が描けないことでも、絵が売れないことでも、将来の悩みでもない。
いまここで、わたしが悩んでいる。イライラしている。胸がムカついている。歯ぎしりしている・・・。その自分の悩みを、“自分自身”が、“こう”だ!と「認識」できていないことに起因しているのです。
つまり自分が何を考えているかを、自分でわかっていない。この動画でも述べていますが僕たちの悩みは感情と思考が混在しています。そのとくに「感情」の部分を自分で“客観視”できると、悩みがスーッと楽になります。
そのためにジャーナリング、つまりはからいをいれず、誰にも見せず、でもつらつらと思っていることを書くのです。そうしていくうちに、絵ではない。自分が悩んでいるのは、いまここで、自分の感情を言語化できていない。自分の苦しみを自分で“見れて”いない。“観察”できていない。
言葉で語ることが必要なのですね。
絵ではない、言語である。言葉を信頼するということ、言葉が作り出す“意味”にもっと敏感になるということ。絵ではない。思考するときに言語で考える人はいても、絵で思考を深めるというケースは稀です。絵では思考は深まらない。
言葉で考える時に、思考は深まる。自分の悩みの核(コア=本質)がわかります。特に哲学なんかを学んでいると、それがすぐにできるようになる。
仕事があって、休みの日はなにもしてなくても、時間が溶けるように消える・・・
「シリーズもので話の続きが描けない・・・」という症状が出ている場合も、このケースだと思います。兼業しているときも、この症状がよく出ますね。普段働いている分、休みの日は休ませて欲しい・・・。時間だけがかかって、けっきょく絵を書く準備をしているだけで終わってしまう・・・。
休みの日が疲労回復だけで終わったり、けっきょく絵と違うことだけで終わってしまう・・・。こういう場合、たいてい自分の言いたいことが言えてない・書けてない・・・。いわゆる自分の中に溜まっている言葉の澱(おり)のようなものをすくいあげてやっていないことが原因です。
だからその場合は「文章」です。書く瞑想でもありますが、とにかく自分の中に溜まっている、脳みそのなかに入っている「脳の排水作業」を積極的にやるのです。そのために必要なのが、ジャーナリング(書く瞑想)です。
普段忙しさに追われてできない、言葉のセルフカウンセリングみたいなのを毎日(~15分でできる)やるようにする、あるいは3日に一度やるようにして、とにかく思いつくことをそのまま紙に書いてみるのです(基本、人には見せない)。
すごくスッキリすると思いますよ。
だからぼくは・・・
「絵かき」の割にブログに時間を使っているし、そこにお金もかけているのはそのためです。
もやもやしているときは、「自分の言いたいこと」を言えていないのです。それだけ。だからそれを「書く」。アウトプットする。するとあら不思議、スッキリするのです。これが「書く瞑想」なんですね。
書くと情報を頭の中で保持する必要がなくなり、ノートに思考内容をアウトプットして客観的に観察できるため、冷静に悩みを“見れる”ようになるのです。
やってみてください。スッキリするよ。
絵じゃない。言葉、文章。そこに答えがある。それをズッと“絵”が救ってくれると思っていた。そしてズッと絵を描いていた。
でも絵はそういう面では役に立たなかった。ぜんぜん。
その代わり役に立ったのが“言葉”。言語、意味。書くということ。文章を言葉を、意味を信頼するということ・・・。そこにこそぼくの苦しみのほとんどすべてが在った・・・。そう言ってよい。
だからぼくは今後もブログを続けていく。絵を描けなくなっても続けていくでしょう。それだけ大事だとわかっているからです。
ぼくにとって最後残るのは「言語」だろう・・・。そこまで思っています。その文章を書くのに絵をかくのがかなりいいのでやっている。そういう順番です。
別にブログでなくてもいいです、くり返し言っているように、100均のノートにペンで誰にも見せない書く瞑想をやっていけばいい。それがけっきょく自分を支えてくれます。
考えてみて欲しい。頭がモヤモヤ、スッキリしないままで、思考がグルグル彷徨って回転したままで、真っ当に絵で・作品で勝負できますか?まずその感情の渦みたいなものを解消していく、ほどいていく・・・。そういう作業が大事でしょう。
冷静に考えればすぐにわかりそうなもの。でも迷っているときはそれすら分からなくなる。学んできたどんな知識や自己啓発のアイデア、宗教の知見も、心がムカムカ・イライラ、満たされないままでは真っ当な力などだせませんよ。
まずその感情をなんとかしていく。「何を考えているのか」その思っている感情をジャーナリングする、書くことによって見えてくるのですね。内容的にすごい内容がでてくるかもしれないので、基本的に人には見せません。ブログなんかに書くものではない。自分の秘密のノートに大切にしまっておくのです。
でもそのノートとペンがどれだけ自分を助けてくれるか、ということです。仏教で瞑想を進められるのも観察、つまり自分の心の動きをしっかりと把持して、把握していくことを狙いとしています。だから書くことが瞑想になる・・・という意味で書く瞑想と言っているのですね。
一番知りたかったことの答え
だから、答えは自分自身を大事にすることです。自分自身を大事にするということは、自分の悩みを放ったらかしにしないということ。自分を雑に扱わないということです。そして自己を大切にするときには、自分の感情が“言語”になって現れているのでそれを一つ一つすくい上げていくということ。感情を言葉によって私たちは表現するということです。絵ではない。文章です、「言葉」ね。
だから言葉を大事にする。『ずっとやりたかったことをやりなさい』という400万部売れている大ベストセラーを書いたジュリア・キャメロンは、モーニングページと言って、毎日朝起きたらノートに3ページ、思いついたことをありのままに書いていきなさい・・・そう言っています。そのくらい毎日やっていくこと、実践していくことなんですね。
この行動を“習慣化”してみてください。大げさでなく人生が変わりますよ。僕は変わりました。本当に精神的に健やかな気分で作画、創作をやれているように思います。
参考図書として上の動画内では、4冊の本を紹介しています。Amazonなどで普通に変えますのでぜひ気になった方は動画を見て、参考にしつつチャレンジしてみてください。
苦しいときに自分を救ってくれるのは絵ではない。言語、言葉です。日記をつけたりでもいいと思うので自分を大事にする=自分の感情を言語にして掬い上げてやることを繰り返しやってみてください。そのためのワークとして、今回は「書く瞑想」を紹介しました。書くこと、ノートに書く手描きがいいですね。そして人には見せない。
自分の感情を自分でしっかり言葉で把握できるようになると、苦しみ悩みはスーッと楽になっていきますよ。
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